進化しそうになったらBボタン

正解じゃないと怖い

空洞です

ヘルプマークをつける様になって見えることが増えた。

・優先席を譲ってくれるのは高齢な女性である傾向が多い

・次の駅で降りるおじさんも譲ってくれる

・年齢を書いた札を貼ってるわけでもないのにヘルプマークつけている私に切れるおじさんがいる

・ヘルプマークをつけている人は結構たくさんいる

 

私は、予兆なしに倒れる可能性がある為ヘルプマークをつけている。

通勤のため電車に乗る時間が長い。座れることは膝があまり良くない私にはありがたい。

けれどもっとしんどそうな人を見掛ければ席を譲る。

しかし多くは、過去の私も含め「優先席」でも誰かの声に耳を傾けない。

仕方がない。余力のない社会をみんなで作っているのだから。

心の大きな穴を塞ぐために他者から奪う。稚拙なことをする。仕方がない。

 

優先席の前に立つのは席を譲って欲しいからではない。このピクトグラムは紋所ではない。

可能性の示唆だ。それが起こったとき、そこで目を瞑って自分の穴を埋めている人は覚悟があるのだろうか。

フリーフォール痙攣のコンボを決めた私を無視して平然と生きていくのか。

きっと、いや、ほとんど確実にそんなこと想定していない。

自分は「ちゃんと生きている」から。

 

最近の生活はぐちゃぐちゃだ。ランナーズハイで乗り切った仕事と虚無と疲労と、

楽しそうに生きている人が羨ましい。楽しいと感じたい。

もっと鬱屈としていた頃よりは単発でも笑うことがちゃんとできる。

それがそろそろ損なわれそうだ。休まなければならない。飛び降りたい。

 

ちゃんとしたレールに戻れないことが怖い。

 

恋人は「理解」してくれていると思うし、向き合おうとしてくれている、

十二分にすり減らしながら私と暮らしてくれている。

しかし足りない。大人になってそこそこ自分を割り切って、そんなの嫌無理死んでしまいたい。

苦しい、白馬の王子様が全部魔法で解決してくれないのはわかっていても

この空洞はどうにもならないし、どうしたらいいかもうずっとわからない。

全部ちょっとずつずれてゆく。結果として崩れる。今はその渚だ。

 

誰かに救われたいと弱いことを思う、けれどせめて寄り添ってもらえている実感が欲しい。

子供の頃からの救われなかった私、救って欲しかった私にちゃんとケリをつけたい。

助けて欲しかった、けどもう無理で私の明日は来てしまうとちゃんとわかりたい。

 

ここまで書いてほとんど何もわからない。

ただ寂しい。