進化しそうになったらBボタン

正解じゃないと怖い

ソバカスの数をかぞえて

 冬になって、少し薄着の樹々を見上げ、ずぅっと最寄駅からお家まで歩いていると、とても不思議な気分になります。

私が前へ歩いているのか、葉や枝や樹々が私の上を通り去って行っているのか。

思い切り開けた左耳のピアス、それを塞いだ日のことなんかを、少しだけ、思い出してしまいます。

 

 最近の仕事は、目標をセンターに入れてスイッチ、それを繰り返すようなことばかりです。全然世界を背負っていない軽さが、虚しさをぷくぷく膨らませます。

当然、世界の命運を賭す立場になんかなりましたら、そりゃあもう、そのことだけでお風呂アスカになれます。秒です。瞬間です。

 

 仕事が退屈で簡単で、すんごーーーくゆっくり働くのの悪いことは、ずうっとこのままこの如何しようも無い生活から抜け出せないシミュレーションばかりしてしまう点にあります。忙しすぎたり難しすぎる仕事も全然良くないけどさ。

 

 なぜこの世は人間の生存に対価を支払わないのでしょう。

生きているだけで尊い、命は大切と学校で語る教師はいじめを行い、社会は「生存」そのものに対価を払わず、原初の社会でもないのに生存競争に勝ち続けなければ、おまんまにさえ有り付けない。それ以上を望むことさえできない日々、整然とした地獄。

 

 人生は単発ガチャで、リセマラ不可で、オートセーブで、本当に理不尽です。

理不尽な、ほんとうに理不尽なシステムの中で、いつもキレイな想い出にせつなさと空腹を感じながら貧しい華金を迎えようと思います。

 

全部ぜーんぶヤんなっちゃう!